1992 → 2006 → 2013/2015 / 2021|SFC・GBA・iOS/Android・PC

FINAL FANTASY V
版ごとの違いを比較

『FINAL FANTASY V』は、発売順に内容が積み上がる一本道ではありません。旧スマホ/PC版はGBA版の追加要素を受け継ぐ一方、Pixel Remasterは1992年のSFC版を基準に別系統で再構成されています。ジョブ数が22→26→22と動く理由を、追加コンテンツと遊びやすさの設計から見ます。

リメイク/リマスター系譜RPG3系統を比較最終更新:2026年9月29日
この記事の結論

旧スマホ/PC版はGBAで追加された4ジョブやエクストラ要素を含む「拡張版の枝」。Pixel Remasterはその全部入りではなく、SFC原作を出発点に、現代向けのUI・進行補助を組み合わせた別の選択肢です。新しい版ほど内容が多いとは限らず、何を遊びたいかで選ぶ版が変わります。

SFC/Pixel Remaster22ジョブ
GBA系で追加4ジョブ
旧版の追加要素26ジョブ+α
旧アプリ終了からPR国内配信106日

版の系譜

追加を積み上げた流れと、原作を基準にした流れを分けて整理

1992年 SFC版『FINAL FANTASY V』|基本ジョブ22種

追加要素を引き継ぐ旧版の枝

GBA版が新ジョブとエクストラダンジョンを追加。その内容を旧スマートフォン版が受け継ぎ、PC/Steam版も別プラットフォームの旧版として登場しました。

2006 GBA→2013 iOS / Android→2015 PC / Steam
GBA系の追加4ジョブを含む構成。スマホとPCでは操作系・画面設計が同一ではないため、すべての仕様を一括りにはしません。

原作を基準に組み直す別の枝

Pixel Remasterは1992年のSFC版をベースに新規開発。旧版で追加された要素をすべて集約した「完全版」ではありません。

1992 SFC→2021 Pixel Remaster
追加要素を増やすのではなく、2D表現・音楽・UI・ブースト機能などを現行向けに再構成しています。

年表はスクウェア・エニックスの公式タイトル履歴、Matrixの製品情報、Steamの旧版サポート情報に基づきます。2021年7月28日の販売終了告知は旧モバイルアプリに関するものです。旧PC版の配信状態まで同じ告知で断定しません。

目次

確認したい差分へ移動できます

公式タイトル画像

作品を識別する公式ビジュアル|ゲーム画面の比較画像ではありません

ファイナルファンタジーポータル掲載のFINAL FANTASY Vタイトルビジュアル
FINAL FANTASY V|公式タイトルビジュアル画像1の参照先:ファイナルファンタジーポータル。機種別パッケージやゲーム画面ではありません。
FINAL FANTASY V Pixel Remaster公式タイトルロゴ
FINAL FANTASY V|Pixel Remaster公式タイトルロゴ画像2の参照先:スクウェア・エニックス公式作品ページ。Pixel Remasterを識別するロゴです。

受領したZIPに各版のプレイ画像は含まれていません。見た目の同一場面比較をしたようには示さず、この記事の画像はタイトル識別用として分けています。

3系統の比較表

コンテンツの継承と、現代向け機能を別々に見る

比較項目SFC版旧スマホ/PC版Pixel Remaster
発売・配信時期1992年iOS 2013年/Android 2013年/Steam 2015年日本 2021年。後に現行機へ展開
系譜の基準オリジナルGBA版の追加内容を受け継ぐ系統1992年SFC版をベースに新規開発
ジョブ総数22種26種(基本22+追加4)原作系22種
GBA追加4ジョブなしあり含まれない
エクストラダンジョンなしGBA系追加要素を収録旧版の追加ダンジョンを継承しない
グラフィックの方向SFC時代のドット表現スマートフォン版は高解像度向けに2D表現を刷新原作の印象を意識した新しい2Dドット表現
操作・UI当時のコントローラー設計スマホ版はタッチ操作を導入。PC版の入力・UIは別途確認が必要現行機・端末に合わせたUI。プラットフォーム差あり
オートバトルなしスマートフォン版に搭載搭載
進行補助原作当時の設計版ごとの実装差ありオートセーブ、ABP倍率、エンカウント設定など
選ぶ主な理由原作の構成と手触り追加ジョブと追加エリア原作を基準にした内容と現行向け補助機能

「旧スマホ/PC版」は共通の系譜を説明するためのまとめ表記です。発売日・操作方式・UIや販売状況は機種ごとに異なります。表中のスマートフォン専用機能をPC版の全仕様として読まないでください。

22→26→22を読み解く

数字の増減を、上位・下位ではなく設計の分岐として考える

1. 「26ジョブ」は旧版が本編を丸ごと増量したという意味ではない

SFC版の基本ジョブ22種に、GBA版で4職が加わり、公式コンプリートガイドも全26種と案内しています(この数え方では、すっぴん・ものまねしも基本22職に含みます)。旧スマートフォン版については、当時のレビューがGBA版と同じ追加職・追加エリアを収録すると記録し、PC版もスマートフォン版を移植した旧版として紹介されています。追加4職は通常の本編の開始時点からではなく、GBA系で加わったコンテンツと結び付いています。

そのため「旧版は26職だから、最初から最後まで常に4職ぶん選択肢が広い」と単純化すると、追加職・追加エリアの役割を見落とします。数だけでなく、追加要素が本編の進行とどう分かれているかを一緒に見る必要があります。

2. Pixel Remasterは26職の完成形ではなく、原作基準の別設計

Pixel Remasterの公式製品情報は、1992年のSFCオリジナルをベースに新たに開発したリマスターと明記し、他のリメイク版で変更・追加された要素は含まれないものがあると案内しています。したがって、旧版で増えた追加ジョブやエクストラダンジョンがPRにないことは、「最新作なのに実装漏れ」というより、出発点をSFC版に置いたことによる系譜上の違いです。

これは内容量の優劣と、何を再現するかの違いを分離する見方です。追加ボスやジョブを遊びたい人にとって旧版の内容は代替しにくい一方、原作に近い範囲を現代向けの設定と操作で遊びたい人にとって、PRの選択は意図的な再構成として理解できます。

3. 追加コンテンツとQoLは、同じ「増えた要素」でも役割が異なる

旧版の追加ジョブ・追加エリアは、育成の選択肢やクリア後の挑戦先そのものを増やします。対してPRのオートバトル、オートセーブ、ABP倍率変更、エンカウント設定などは、原作系の進行をどのテンポ・負荷で遊ぶかを調整する機能です。前者は遊べる内容の幅、後者は同じ遊びへのアクセス方法を変える機能、と分けると比較しやすくなります。

両系統にオートバトルがあるからといって、旧版から同じ仕組みをそのまま継承したとは限りません。機能名の一致と、ゲーム全体の系譜・挙動の一致は別の話です。この記事では確認できた搭載有無を示し、内部処理や育成時間の倍率を実測していない部分は断定しません。

4. 見た目は「解像度を上げ続ける」単純な進化ではない

Matrixはスマートフォン版について、2Dドットグラフィックをリファインして一新したことと、タッチパネル操作を公式製品情報で紹介しています。PR公式FAQは、キャラクターを含むグラフィックを現代の高解像度画面で見やすい2Dピクセルアートに描き直し、原作の印象を保つことを重視したと説明しています。

この変化は「旧版の方が高解像度だから上」「PRはドットへ戻ったから下」と順位付けするものではありません。旧スマホ版は当時の端末で絵を滑らかに見せる方向、PRはドット表現を現行画面向けに読みやすく整える方向です。見るべき差は画素数だけでなく、キャラクターの輪郭や背景の質感をどの距離感で受け取らせるかです。

5. 旧版販売終了とPR発売の間には106日ある

スクウェア・エニックスは旧モバイルアプリの販売を2021年7月28日に終了すると告知し、Pixel Remasterの国内発売日は同年11月11日でした。日付の差は106日です。旧版がPR発売日に同時置換されたのではなく、アプリの販売終了と新しい版の国内配信との間に期間がありました。

ただし、この告知はモバイルアプリの販売終了についてです。2015年発売のSteam版を含むすべての旧版が同じ日付で終了した、と本文では一般化しません。ストアごとの配信・再ダウンロード条件と、各版の内容差は別々に確認するのが正確です。

6. この記事の比較方法と未確認の範囲

発売履歴は公式ポータル、スマートフォン版の発売日と画面・操作の説明は開発会社Matrix、旧アプリの販売終了はスクウェア・エニックス告知、Steam旧版の製品名・発売日はSteamサポート情報を使いました。追加4ジョブの総数は公式攻略本の商品説明、スマホ版の追加内容とPC版の系譜は当時のレビューおよび後年の比較記事、Pixel Remasterの基準と設定機能は公式製品情報で確認しています。

受領ZIPに各機種のプレイ画像や同条件の計測データはありません。したがって、ジョブ習得時間・ABP効率・戦闘バランスの定量比較は行っていません。また、旧スマホ版とPC版の細かな操作・UI・更新状況は同一とみなさず、プラットフォーム別の詳細差は未確認として残しています。

どの版が向いているか

何を優先するかで選ぶ基準が変わる

原作の基本構成を遊びたい

SFC版は、追加コンテンツや現代向け補助機能がない状態で、22ジョブを中心としたオリジナルの設計を確かめたい人に向きます。実際のプレイ環境や配信状況は購入前に公式ストアで確認してください。

追加ジョブ・追加エリアを重視したい

旧スマホ/PC系統は、GBA版から続く追加4ジョブやエクストラ要素を目的に選ぶ価値があります。ただし、iOS・Android・Steamでは販売状況や操作・UIが異なるため、遊びたい機種の製品情報を個別に確認してください。

原作ベースに現代向け補助を加えたい

Pixel Remasterは、SFC版を基準にした内容と新しい2D表現を、現行向けのUIやブースト設定で遊びたい人向けです。旧版の追加ジョブやエクストラダンジョンが必要なら、収録内容を先に確認しましょう。

結論は「どれが最上位か」ではありません。22種の原作型、26種と追加エリアを含む拡張系、22種を現行機向けに再構成したPRのどれを優先するかで決まります。

出典・画像について

本文の根拠と掲載画像の参照先

旧スマートフォン版の製品情報

iOS・Androidの発売日、開発会社、2Dグラフィックの刷新、タッチ操作を確認。

Matrix|FINAL FANTASY V

旧PC版のスマートフォン版との関係

後年の記事が2015年Steam版をiOS/Android版の移植と説明。販売状況を扱った二次資料で、公式発表ではありません。

Tom's Guide|FFVの各版と配信状況

画像1|公式ポータルのタイトルビジュアル

記事内のタイトル識別画像。特定機種版のゲーム画面やパッケージ画像として扱っていません。

画像の掲載ページ

画像2|Pixel Remaster公式タイトルロゴ

記事内のロゴ画像。Pixel Remaster公式作品ページに掲載されている画像。

画像の掲載ページ

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最終更新日:2026年9月29日