原作の設計を守りながら刷新されたSFCリメイクを比較
スーパーマリオブラザーズ FC版 → スーパーマリオコレクション収録版
1985年のファミリーコンピュータ版『スーパーマリオブラザーズ』を、スーパーファミコン向けに作り直したのが1993年の『スーパーマリオコレクション』収録版です。8ワールド32コース、コース設計、敵配置、基本操作を大切に残しながら、キャラクター、背景、音楽、演出、セーブ機能を16bit世代向けに刷新しました。
最重要ポイント:All-Stars版は、原作をそのまま高解像度化したものではありません。任天堂の開発者インタビューが語るように、操作感とコースの手触りは守りつつ、見た目と音、エンディング、保存、迷路のヒント、一部の不具合を作り直した「忠実なリメイク」です。
最終更新:2026年9月26日
作品の系譜
- スーパーマリオブラザーズ(FC)(1985年9月13日)8ワールド32コースを進み、クッパにさらわれたピーチ姫を救出するファミリーコンピュータ版の原作。
- スーパーマリオコレクション収録版(1993年7月14日)原作のコース設計・敵配置・操作感を守りながら、SFC向けにグラフィック、音、演出、セーブを刷新したリメイク。
- スーパーマリオコレクション スペシャルパック(2010年10月21日)1993年のSFC版をWiiディスクで復刻した再発売。比較対象は1993年SFC版として扱います。
この比較から分かること
All-Stars版は、原作をそのまま高解像度化したものではありません。任天堂の開発者インタビューが語るように、操作感とコースの手触りは守りつつ、見た目と音、エンディング、保存、迷路のヒント、一部の不具合を作り直した「忠実なリメイク」です。初代の比較は変更点が少ないこと自体が重要です。大胆な追加で新作らしさを出すのではなく、ステージの記憶と操作の感覚を保ったまま、見づらさや保存の不便を改善することで、原作を知る人と初めて触れる人の両方に届く再制作になっています。
初代All-Stars版は、コースや操作感を大きく変えずに、グラフィック、音、保存、迷路のヒント、演出の細部を再制作した忠実型リメイクです。比較の焦点は新要素の多さではなく、同じコースの手触りを守るために、見た目と進行補助だけをどこまで置き換えたかにあります。
18項目で見る新旧の違い
| 比較項目 | 1985 FC原作 | 1993 SFCリメイク | 現行:両版配信 |
|---|---|---|---|
| 基本ストーリー | ピーチ姫をクッパから救出する | 同じ目的と物語を継承 | 両版を別サービスで配信 |
| コース構成 | 8ワールド32コース | コース設計を原作のまま維持 | 原作・リメイクを各版に収録 |
| 敵配置 | 原作の敵配置 | 敵配置を極力そのまま維持 | 各版の配置を収録 |
| グラフィック | FC向け8bitドット表現 | SFC向けにキャラクターと背景を全面刷新 | 各版の描画をそのまま収録 |
| 背景・美術 | 色数とパーツ数を抑えた背景 | 山、雲、城、地下背景を描き込み | SFC版の美術を配信 |
| Marioのデザイン | 初代FC版のドットMario | Super Mario World寄りのデザインへ変更 | SFC版のMarioを収録 |
| Luigiのデザイン | Marioの色違い | 背が高く細い専用スプライトを追加 | SFC版のLuigiを収録 |
| 敵・Bowserの見た目 | FC世代の敵スプライト | 敵とBowserをSFC向けに描き直し | SFC版のデザインを配信 |
| UI・HUD | FC向けの白文字HUD | SFC向けに色と表示を刷新 | 各版のHUDを収録 |
| BGM・効果音 | ファミコン音源 | SFC音源で再アレンジ。新BGM・SEも追加 | 各版の音源を収録 |
| セーブ機能 | セーブなし | 4セーブ枠を追加。WORLD・残機・ハイスコアを保存 | SFC版の保存機能を搭載 |
| Game Over後の継続 | Continueは裏技的な扱い | Continue、Save & Continue、Save & Quitを追加 | SFC版の継続仕様を収録 |
| 操作感 | FC版のジャンプとダッシュ | 原作の操作感を強く維持 | 基本操作は各版で維持 |
| レンガ破壊時の挙動 | 壊れたレンガがすぐ下方向へ跳ね返る | 一瞬上方向へ引かれる挙動差を追加 | SFC版の挙動を配信 |
| 城の迷路ヒント | 視覚だけで正解ルートを判断 | 正解・不正解を音で知らせるヒントを追加 | SFC版の音響ヒントを収録 |
| Minus World | ワープゾーンのバグで進入可能 | 不具合を修正し、進入不可に変更 | SFC版の修正版を配信 |
| エンディング | ピーチ救出の簡素な画面 | ピーチが檻から解放される専用演出を追加 | SFC版の演出を収録 |
| ハードモード | クリア後に第二周を開始 | 第二周を★表示で明示し、基本構造を継承 | 各版の高難度周回に対応 |
変わった点・維持された点
SFCリメイクで大きく変わった・追加された点
- キャラクター全般を描き直し、MarioとLuigiを差別化
- 背景、城、地下、敵、Bowserを16bit向けに刷新
- BGMをSFC音源へ再アレンジし新BGM・SEを追加
- 4セーブ枠とGame Over後の保存・継続を追加
- 城迷路の正解ルートを音で知らせるヒントを追加
- Minus Worldなど一部バグを修正
- ピーチ救出と終盤の演出を強化
リメイクでも維持された核
- ピーチ姫を救出する基本ストーリー
- 8ワールド32コース
- コース設計と敵配置
- Warp Zone、土管、水中コース、城の迷路
- スーパーキノコ、ファイアフラワー、スター、1UP
- 基本ジャンプ、Bダッシュ、2人交代プレイ
- クリア後の高難度第二周
作品・機種別の仕様
- スーパーマリオブラザーズ(FC):1985年9月13日/ファミリーコンピュータ / カートリッジ/1~2人交代 / 8ワールド / 32コース / セーブなし / FC音源
- スーパーマリオコレクション収録版:1993年7月14日/スーパーファミコン / カートリッジ/1~2人交代 / 4セーブ枠 / SFC描画・音源 / 4作品収録
- スーパーマリオコレクション スペシャルパック:2010年10月21日/Wii / ディスク/1993年SFC版の復刻 / ブックレット・サウンドトラック同梱
- 両版の現行環境:2026年9月25日確認/Nintendo Switch / Switch 2 Nintendo Classics/FC版はファミリーコンピュータ、SFC版はスーパーファミコンに別収録
現在遊べる主な環境
- FC原作を遊ぶ:ファミリーコンピュータ Nintendo Classicsで、1985年のFC版『スーパーマリオブラザーズ』を遊べます。Nintendo Switch Onlineへの加入が必要です。
- All-Stars版を遊ぶ:スーパーファミコン Nintendo Classicsで、1993年『スーパーマリオコレクション』収録版の『スーパーマリオブラザーズ』を遊べます。
- 両版を同じ環境で比較する:2026年現在はFC原作とSFCリメイクをNintendo Switch / Switch 2で公式に比較できます。サービス内では別ハード版として表示されます。
出典・確認元
- 任天堂:スーパーマリオブラザーズ公式:1985年9月13日発売、原作の基本情報、ストーリー、現行環境を確認。
- 任天堂:ファミコン年表:発売日とシリーズ第1作、8ワールド32コースを確認。
- 任天堂:開発者インタビュー 1:1993年SFC版の発売、4作品収録、背景・Marioの描き直し、リメイク方針を確認。
- 任天堂:開発者インタビュー 2:色数、背景、操作感、コース設計、敵配置、エンディングの変更を確認。
- 任天堂:2010年復刻版ニュース:1993年SFC版と2010年Wiiスペシャルパックの関係を確認。
- 任天堂:Nintendo Classics関連記事:スーパーマリオコレクションの4作品とSFC向けアレンジを確認。
- 任天堂:Nintendo Classics現行ページ:Switch / Switch 2でのスーパーマリオコレクション収録を確認。
- 任天堂:All-Stars公式マニュアル:Save & Continue、Save & Quit、残機・WORLD・ハイスコア保存を確認。
- Mario Wiki:原作スクリーンショット:WORLD 1-1、1-2ワープゾーン、1-4、8-4のFC版画像出典。比較1~4に使用。
- Mario Wiki:All-Stars画像:WORLD 1-1、1-2ワープゾーン、1-4、8-4のSFC版画像出典。比較1~4に使用。
- 任天堂:FC版タイトル画像資料:原作FC版のタイトル画面・初期画面の資料。タイトル比較の補助出典。
- Nintendo Classicsサポート:FC・SFC Nintendo Classicsの対応機種とサービス条件を確認。