真・女神転生V → 真・女神転生V Vengeance
『真・女神転生V Vengeance』は、Switch版の画面を別機種へ移しただけの再発売ではありません。公式サイトは、旧作の物語「創世の女神篇」と新規の「復讐の女神篇」という2つのストーリーを収録し、後者は物語の途中から別の展開と結末へ進むと説明しています。さらに悪魔の追加、固有スキル、探索エリア、会話や戦闘の更新もあります。この記事では、物語をもう一度遊べることと、育成・戦闘を広げる変更を分けて見ます。
最も大きい差は、既存シナリオに小さな追加章を付けたのではなく、開始時に選ぶ別ルート「復讐の女神篇」を追加したことです。一方で「創世の女神篇」も残るため、旧作の物語を切り捨てた続編ではありません。戦闘では新たな悪魔固有能力や探索補助が育成・編成の判断を増やし、原作のプレスターン制と悪魔合体の核は共通します。
目次
確認したい差分へ移動できます
比較する版と系譜
比較する各版の位置づけを整理
2021年11月11日|Nintendo Switch版『真・女神転生V』。主人公がアオガミと融合してナホビノとなり、ダアトを探索しながら天使・悪魔の対立に関わるRPG。
2024年6月14日|Nintendo Switch、PlayStation 5/4、Xbox Series X|S/One、Steam、Windows版『真・女神転生V Vengeance』。創世の女神篇に加え、新規の復讐の女神篇と複数のシステム更新を収録。
この比較から見えること
項目を並べるだけでなく、変更の意味を独自に整理
追加章ではなく、最初から選ぶもう一つの長編ルート
公式サイトは「創世の女神篇」を『真・女神転生V』の物語、「復讐の女神篇」を新たな物語として区別し、後者は中盤から展開が分かれて異なる結末へ向かうと説明しています。したがって、Vengeanceの価値を数個の追加クエストだけで測るのは不十分です。旧作の筋を再訪する道と、新キャラクターの東雲ヨーコや女魔Qadištuが関わる別ルートを選べることが、比較の中心になります。
旧作の物語も残るため、単純な置き換えではない
Vengeanceは新シナリオだけの続編ではなく、旧作で語られた創世の女神篇も収録します。開始時にどちらの物語を進めるか選ぶ構成なので、前作の展開をもう一度追いたい人と、新しい筋書きを見たい人の双方に入口があります。すでにVを遊んだ人にとっては既知の内容を再プレイする時間が生じるため、新ルートだけを目的にする場合でも、作品全体の再構成を理解してから選ぶと期待との差が小さくなります。
プレスターン制の骨格に、悪魔固有能力が加わる
敵の弱点を突いて行動回数を得るプレスターン制と、仲魔を集めて合体させる基本は両版をつなぐ戦闘の核です。Vengeanceでは悪魔固有のスキルや新たなマガツヒスキルが加わり、属性相性だけでなく、誰を編成しどの能力を活かすかの判断が増えます。これは別ジャンルの戦闘へ変えたという意味ではありません。既存ルールの上に、仲魔ごとの役割差を広げる選択肢を積み増した変更です。
追加エリアは探索ルートの再訪に新しい寄り道を作る
公式システム紹介は、新エリアとしてダアト:新宿や、エリア間を結ぶマガツレール、探索中にアイテムを知らせる悪魔ナビゲーターを紹介しています。広い荒廃地を進み、資源を拾い、仲魔や敵を探すVの探索構造を保ちながら、移動と発見の手掛かりを増やす方向です。後発版の追加エリアは物語ルートの違いとも結び付くため、単にマップ面積が増えたとだけ評価せず、探索とシナリオの両方で何が加わるかを見る必要があります。
悪魔の数だけでなく、会話と編成の個性を比べる
Vengeance公式は総勢270体の悪魔を案内し、新規・復帰悪魔の追加に加えて、悪魔ごとの固有スキルや会話の個性を示しています。悪魔合体で仲魔を入れ替え、弱点を補うVの遊びに対し、後発版では個体ごとの特徴を戦闘や交渉で意識しやすくなります。数の増加は図鑑の充実だけでなく、パーティ構成の候補が増えることにもつながりますが、全悪魔が同じ比率で実用的になるとは断定しません。
過去の有料追加コンテンツを含む範囲を確認する
日本向けの公式商品紹介は、前作で配信された悪魔・クエストの一部をVengeanceに標準搭載すると案内しています。これは新ルートや本編システムの改修とは別の収録面の変更です。旧版で追加購入が必要だった内容を後発版でまとめて遊べる利点がある一方、全ての追加コンテンツが同じ形で収録されると拡大解釈しないよう、公式が明示する「悪魔及びクエスト」の範囲に限定して整理します。
Switch専用から複数機種へ広がった意味
2021年版はNintendo Switch向け、VengeanceはSwitchに加えてPS5/PS4、Xbox、PC系へ展開されました。これは新規ルートやシステム追加と並ぶ大きな変化です。本稿では機種数の拡大を入手経路の変化として扱い、個別機種の具体的な画質差や動作の優劣は比較対象に含めません。機種ごとの体験差を知りたい場合は、使用する機種を決めてから個別の動作情報を確認するのが適切です。
結論:未プレイなら統合版、旧ルートを知る人は新シナリオへ
初めて遊ぶ人には、二つの長編ルートとシステム更新を一つに収録したVengeanceが内容面で選びやすい候補です。すでにSwitch版Vを遊んだ人にとっての再訪理由は、復讐の女神篇の別展開、仲魔の新たな役割、探索・戦闘の更新にあります。反対に、2021年当時のSwitch専用版そのものを基準にしたい場合は旧版に価値が残ります。単純な上位・下位ではなく、初回プレイか再プレイかで差の重みが変わります。
公開資料画像|8点
出典と画像の種類を分けて表示

各画像は版ごとの画面例です。同一場面・同一機種・同一撮影条件を揃えた画質テストではありません。差の断定ではなく、出典画像の表示例としてご覧ください。
真・女神転生V(Nintendo Switch版)|資料画像 1〜4
真・女神転生V Vengeance|資料画像 5〜8
仕様比較|18項目
各版の違いを項目ごとに一覧で確認
比較表では各版の仕様を並べ、プレイ体験に関わる違いを本文で解説しています。項目の前提や例外は、あわせて掲載した参照先もご確認ください。
スマートフォンでは表を左右にスクロールできます。
| 比較項目 | 原作側 | 後発版側 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 国内発売日 | 2021年11月11日 | 2024年6月14日 | 約2年半後の再構成版 |
| 対応機種 | Nintendo Switch | Nintendo Switch、PS5/PS4、Xbox Series X|S/One、Steam、Windows | 複数機種へ拡大 |
| 物語の収録 | 創世の女神篇に相当する本編ルート | 創世の女神篇を収録し、新規ルートも追加 | 旧作を含む2ルート |
| 新ルート | 本編の物語 | 復讐の女神篇を新規収録 | 最大の内容差 |
| ルートの分岐 | 選択で本編の結末が変化 | 開始時にルートを選び、復讐篇は途中から別展開へ分岐 | 別ルートとして再プレイ可能 |
| 新キャラクター | 主人公、アオガミ、ベテル関係者など | 東雲ヨーコや女魔Qadištuなど新たな人物・勢力を追加 | 物語の対立軸を追加 |
| 物語の結末 | 創世篇の複数エンディング | 創世篇に加えて復讐篇の異なる展開・結末 | 結末の選択肢が拡大 |
| 基本戦闘 | 弱点を突いて行動回数を得るプレスターン制 | 同じプレスターン制を基礎に追加スキル・要素を導入 | 骨格を継承し選択を追加 |
| 悪魔固有スキル | 仲魔ごとのスキルと合体による育成 | 悪魔固有能力などを加え編成の個性を強化 | 仲魔の役割差を広げる |
| 悪魔の総数 | 前作の収録悪魔 | 公式サイトが総勢270体を案内 | 追加・復帰悪魔を含む |
| 探索エリア | 東京と荒廃したダアトの各エリア | 既存探索に新エリア(ダアト:新宿など)を追加 | 探索先を拡大 |
| 探索補助 | フィールドを自力で調べ、アイテムや悪魔を探す | 悪魔ナビゲーターやマガツレールなどを追加 | 発見・移動の導線を拡張 |
| 悪魔との会話 | 会話で悪魔を仲魔にする | 会話表現・悪魔固有の反応を拡張 | 交渉の個性を増加 |
| 前作DLC由来の内容 | 悪魔・クエストの一部は別配信コンテンツ | 公式は前作で配信された悪魔・クエストの標準搭載を案内 | 収録形態を統合 |
| 画面性能 | Switch版として発売 | 複数機種に展開 | 各機種の性能差は個別確認が必要 |
| ゲームの核 | ダアト探索、悪魔交渉・合体、選択による物語 | 基本ループを保ち新ルート・悪魔・探索・戦闘要素を追加 | 土台を継承した大幅拡張 |
| 初回プレイの向き | 2021年版の構成を当時のまま知りたい人 | 2ルートと追加要素を一度に遊びたい人 | 未プレイなら後発版が選びやすい |
| 再プレイの向き | 旧作ルートのみを基準に振り返りたい人 | 新規ストーリーと戦闘・探索の差を確かめたい人 | 再プレイ理由が明確 |
どの版が向くか
優劣ではなく、重視する体験で選ぶ
旧版を基準にしたい人
2021年版のSwitch専用タイトルとしての構成を知りたい人、創世の女神篇を当時の内容で遊びたい人。
後発版の変更を見たい人
初めて遊ぶ人、または復讐の女神篇の別ルート、追加悪魔、戦闘・探索の更新をまとめて体験したい人。
出典・確認資料
画像と記事の確認資料を個別に対応
画像の出典表記は参照元を示すもので、権利者の許諾を示すものではありません。画像についてご連絡をいただいた場合は内容を確認し、削除・差し替えなど適切に対応します。
公開資料画像の出典
タイトル画像|真・女神転生V → 真・女神転生V Vengeance
famitsu.com|『真・女神転生V Vengeance』体験版プレイレポート | ファミ通.com|タイトル導入用素材
画像ファイル:直接表示
資料画像 4|真・女神転生V(Nintendo Switch版)
jeuxvideo.com|Shin Megami Tensei V guide | jeuxvideo.com|ゲーム画面例
画像ファイル:直接表示
仕様・歴史の確認資料
出典資料は作品情報や仕様を確認するための参照先です。資料に記載されたURLの公開状態は変わる場合があります。
『真・女神転生V』公式サイト
megaten5.jp|2021年版のNintendo Switch向け作品、ダアトを舞台にした物語、主人公とアオガミ、悪魔との交渉・合体などシリーズの基本要素を確認。
『真・女神転生V Vengeance』公式サイト
megaten5.jp|2024年6月14日発売、対応機種、創世の女神篇と復讐の女神篇の2ルート、戦闘・探索・悪魔の更新を確認。
2つのストーリー — 『真・女神転生V Vengeance』公式サイト
megaten5.jp|旧作の創世の女神篇と新規の復讐の女神篇、開始時の選択、途中から分岐し異なる結末へ向かう構造を確認。
悪魔・収録内容 — 『真・女神転生V Vengeance』公式サイト
megaten5.jp|総勢270体の悪魔、新規・復帰悪魔、前作で配信された悪魔・クエストの標準搭載を確認。
真・女神転生Ⅴ Vengeance|セガ SEGA
www.sega.jp|発売日、対応機種、発売元・プレイ人数など日本向け商品概要を確認。
『真・女神転生Ⅴ Vengeance』リリース4報|セガ SEGA
www.sega.jp|悪魔・やり込み要素、前作の有料DLC由来コンテンツの収録説明を確認。
本記事の比較・考察は掲載した資料をもとに編集しています。仕様は地域や配信形態、更新時期によって異なる場合があります(2026年10月4日時点)。







