イース セルセタの樹海 → Ys Memoire: Memories of Celceta
2012年の『イース セルセタの樹海』は、アドルの失われた記憶と、プレイヤーが未踏の地図を埋めていく探索を結び付けたアクションRPGです。2025年のSwitch版『Ys Memoire: Memories of Celceta』は、そのVita作品を基にした再展開で、BGMを全曲新規アレンジし、ゲーム内で従来の音源と新アレンジを切り替えられます。2019年のPS4版『改』の仕様を混ぜず、VitaからSwitchへの変化を音楽と再訪性の軸で見ます。
この版の差は、地図作成やパーティー戦闘を作り替える大規模なリメイクではなく、既存の冒険をSwitchで再提示し、楽曲の聴き方をプレイヤーに委ねた点にあります。全曲アレンジを一方的に上書きせず、オリジナル版と新アレンジを選べるため、原作の記憶を尊重しながら新しい音の解釈も試せます。探索の設計が同じだからこそ、音楽切替の効果が冒険の印象を変える比較です。
目次
確認したい差分へ移動できます
比較する版と系譜
比較する各版の位置づけを整理
イース セルセタの樹海(2012年 PlayStation Vita)
イース・メモワール -セルセタの樹海-(2025年 Nintendo Switch)
この比較から見えること
項目を並べるだけでなく、変更の意味を独自に整理
メモワールの差は冒険の骨組みより音楽にある
Vita版の紹介で前面に出るのは、アドルの記憶と未開の地図を結び付けた冒険です。Switch版の公式な新要素として明記されるのは、ゲーム中のBGM全曲を新規アレンジし、従来曲と新アレンジを切り替えられることです。したがって、地図作成や戦闘を刷新したと誇張するのではなく、同じ探索の場面を異なる音の解釈で経験できる更新として評価します。
音源を切り替えられること自体が比較の焦点
新録音源だけを固定で流す形なら、原作曲の音色に親しんだプレイヤーは旧版の記憶を失うかもしれません。メモワールはオリジナルと新アレンジの二系統をゲーム内で選択できるため、初回は新しい解釈、再プレイでは思い入れのある音源という使い分けが可能です。追加の価値は曲数の増加だけでなく、プレイヤーが冒険の雰囲気を自分で調整できるところにあります。
地図を埋める行為が物語の進行と結び付く
セルセタの樹海では、マップを埋めることが単なる収集率の達成ではなく、アドル自身が失った記憶を取り戻す旅と重なります。未知の場所を見つけるプレイヤーの行動と主人公の欠落が同じ方向へ進むため、探索には物語上の意味があります。版を比べるときは、後発版で音が変わってもこの二重の目的が基準に残っている点を押さえると、何を保存したリマスターかが明瞭になります。
パーティー戦闘はひとりの剣士像から視点を広げる
本作はアドル単独の攻撃だけを磨くのではなく、複数の仲間を使い分ける戦闘を採用しています。敵の性質に応じて操作キャラクターを替えるため、仲間は会話要員に留まらず、アクションの選択肢そのものになります。メモワールの主な告知要素が音楽と機種変更である以上、戦闘ルールが一新されたように扱わず、Vita版由来のパーティー構造を再訪する比較としてまとめるのが正確です。
2019年PS4版『改』を混ぜない理由
同じVita作品の後発版には、2019年のPS4版『セルセタの樹海:改』もあります。ファルコムはそちらについて60fps、フルHD、高音質化、Vitaのタッチ操作要素のPS4向け最適化を具体的に案内しています。一方、2025年Switch版『メモワール』の説明は全曲アレンジと音源切替が中心です。別版の改善をSwitch版へ誤って移さないことが、スペック比較の信頼性を保ちます。
全曲アレンジは世界観を塗り替えるのでなく再解釈する
樹海の地形や仲間との冒険が同じでも、音楽の編曲が変われば探索の緊張感や街の印象は変化します。ただし、編曲の追加を新しいストーリーやステージの追加と同じ規模に数えることはできません。音源選択があることで、従来の曲を残したまま再解釈を並置できます。内容の拡張と表現の再構成を分けて説明すると、リマスターの規模を過大にも過小にも見せません。
再訪者には同じ場所を違う耳で歩く利点
地図やボスの配置を覚えたプレイヤーにとって、二度目のプレイは未知の発見より既知の道をたどる時間が長くなります。そこでBGMを新アレンジへ切り替えると、地形の記憶はそのままに場面の感触を少し変えられます。これは新規ステージのような追加ではありませんが、既知の冒険を新鮮に感じる入口になります。音源切替は再訪者に向けた小さくても明確な差です。
どちらを選ぶかは携帯機の原版か音楽の選択か
Vita版は2012年の携帯機作品として、当時の操作と発売時の音楽を含む原版を体験したい人に向きます。Switch版は同じ樹海の探索を現行機で遊び直し、オリジナル曲とアレンジを選びたい人に適しています。PS4版『改』のフレームレートや画質を比較対象へ持ち込まず、実際のSwitch版で告知された差に絞ると、選択理由は「最新だから」ではなく音の再解釈を求めるかどうかになります。
公開資料画像|8点
出典と画像の種類を分けて表示

出典ページに掲載された公開資料の参考画像を8点整理しています。原作側・後発版側の同一場面を保証するペア画像ではなく、同一機種・同一撮影条件の画質テストでもありません。版の対応や変更点は、本文と各出典ページを優先して確認してください。
イース セルセタの樹海(PS Vita版のゲーム画面)|資料画像 1〜4
Ys Memoire: Memories of Celceta(Nintendo Switch版の公式画像・ゲーム画面)|資料画像 5〜8
仕様比較|18項目
各版の違いを項目ごとに一覧で確認
比較表では各版の仕様を並べ、プレイ体験に関わる違いを本文で解説しています。項目の前提や例外は、あわせて掲載した参照先もご確認ください。
スマートフォンでは表を左右にスクロールできます。
| 比較項目 | 原作側 | 後発版側 | 判定 |
|---|---|---|---|
| 比較対象 | 2012年発売のPlayStation Vita版 | 2025年Nintendo Switch版『イース・メモワール』 | リマスター再展開 |
| 作品の位置付け | セルセタ地方を舞台にしたイース25周年記念作品 | Vita版を基礎にSwitchへ再展開 | 基礎を継承 |
| 主人公の状態 | 記憶を失ったアドルとして冒険を始める | 記憶喪失と冒険を連動させる物語を継承 | 物語を継承 |
| 探索の目的 | 未開のセルセタ地方を歩き、地図を作る | 樹海踏破と記憶の回収を結ぶ目的を継承 | 中核を維持 |
| 古代文明の謎 | 探索の進行とともにセルセタの歴史を知る | 同じ物語上の謎を追う | 継承 |
| パーティー | アドルが仲間と行動するパーティー型アクションRPG | 仲間と樹海を進む基本構造を引き継ぐ | 継承 |
| 戦闘 | 操作キャラクターを切り替えながら敵と戦う | パーティーバトルのシステムを基礎として再提示 | 基本を維持 |
| 地図作成 | 未踏区域を進み地図を完成させることが探索の手掛かり | 地図と探索の関係を維持 | 遊びの核を継承 |
| ゲーム内BGM | 2012年版のオリジナル楽曲構成 | 全楽曲を新規アレンジして収録 | 再編曲 |
| 音源切替 | オリジナル音源でプレイ | オリジナル版と新アレンジ版をゲーム内で切替可能 | 選択肢を追加 |
| 音楽の受け取り方 | 発売時の楽曲を一つの構成で聴く | 場面ごとに慣れた音源か新解釈かを選べる | 聴取体験を拡張 |
| 対応機種 | PlayStation Vita | Nintendo Switch | 機種を変更 |
| 発売時期 | 2012年9月27日 | 2025年5月22日 | 約13年後に再展開 |
| 別版との区別 | Vitaオリジナル版 | Switch版『メモワール』。PS4版『改』とは別タイトル | 比較範囲を限定 |
| PS4版の仕様 | Vita版は携帯機のタッチ操作を含む | PS4版『改』の60fps・フルHD仕様はSwitch版の根拠にしない | 混同を回避 |
| 追加収録 | ゲーム本編とオリジナルサウンド | 初回特典に新規アレンジ全曲を収録した2枚組CDを設定 | 商品特典を追加 |
| 再プレイの動機 | 探索済みの地図と戦闘を原版で再訪 | 同じ冒険を音源選択を変えて再走 | 再訪の視点を追加 |
| 比較の結論 | 探索と仲間戦闘をVita版の構成で味わう | 同じ冒険をSwitchで遊び、音楽の新旧を選ぶ | 音楽更新を求めるかで選択 |
どの版が向くか
優劣ではなく、重視する体験で選ぶ
旧版を基準にしたい人
Vita向けの発売時仕様と、地図を埋める探索・パーティー戦闘の原版を体験したい人向け。
後発版の変更を見たい人
Switchで遊び直し、原曲と全曲新規アレンジを自分で切り替えながら冒険したい人向け。
出典・確認資料
画像と記事の確認資料を個別に対応
画像の出典表記は参照元を示すもので、権利者の許諾を示すものではありません。画像についてご連絡をいただいた場合は内容を確認し、削除・差し替えなど適切に対応します。
公開資料画像の出典
タイトル画像|イース セルセタの樹海 → Ys Memoire: Memories of Celceta
www.rpgfan.com|Ys: Memories of Celceta | RPGFan|タイトル導入用素材
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資料画像 1|イース セルセタの樹海(PS Vita版のゲーム画面)
www.mobygames.com|Trial version splash screen — MobyGames|ゲーム画面例
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資料画像 2|イース セルセタの樹海(PS Vita版のゲーム画面)
www.mobygames.com|Switching between party members — MobyGames|ゲーム画面例
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資料画像 4|イース セルセタの樹海(PS Vita版のゲーム画面)
www.4gamer.net|画像ギャラリー No.001|PS Vita版 イース セルセタの樹海|4Gamer.net|ゲーム画面例
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資料画像 5|Ys Memoire: Memories of Celceta(Nintendo Switch版の公式画像・ゲーム画面)
www.falcom.co.jp|Official key visual — Nihon Falcom|公開資料の画像例
画像ファイル:直接表示
資料画像 6|Ys Memoire: Memories of Celceta(Nintendo Switch版の公式画像・ゲーム画面)
www.falcom.co.jp|Official gameplay image 01 — Nihon Falcom|ゲーム画面例
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資料画像 7|Ys Memoire: Memories of Celceta(Nintendo Switch版の公式画像・ゲーム画面)
www.gematsu.com|Ys Memoire: Memories of Celceta - Gematsu|公開資料の画像例
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資料画像 8|Ys Memoire: Memories of Celceta(Nintendo Switch版の公式画像・ゲーム画面)
www.falcom.co.jp|Official gameplay image 02 — Nihon Falcom|ゲーム画面例
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仕様・歴史の確認資料
出典資料は作品情報や仕様を確認するための参照先です。資料に記載されたURLの公開状態は変わる場合があります。
日本ファルコム公式 — イース セルセタの樹海 Vita版
www.falcom.co.jp|Vita版の発売日、アクションRPGというジャンル、アドルの記憶喪失と樹海の探索を確認。
日本ファルコム公式 — イース・メモワール 製品情報
www.falcom.co.jp|Switch版の2025年5月22日発売と対応機種を確認。
日本ファルコム公式 — イース・メモワール 特設ページ
www.falcom.co.jp|Switch版の全曲新規アレンジ、従来音源とアレンジ音源の切替、作品の基本紹介を確認。
日本ファルコム公式 — イース セルセタの樹海:改
www.falcom.co.jp|2019年の別版『改』がVita版を基にしたPS4専用タイトルであり、60fps・フルHD化やタッチ要素のPS4向け最適化を持つことを確認し、Switch版との混同を防止。
本記事の比較・考察は掲載した資料をもとに編集しています。仕様は地域や配信形態、更新時期によって異なる場合があります(2026年10月4日時点)。







