2002年|KID『Ever17 -the out of infinity-』 → 2025年3月6日|MAGES.『Ever 17 - The Out of Infinity』|Ever17 -the out of infinity-

Ever17 -the out of infinity- → Ever 17 - The Out of Infinity(2025リマスター)

『Ever17 -the out of infinity-』と『Ever 17 - The Out of Infinity(2025リマスター)』を比べるとき、後発版を「2002年版の画面だけを高解像度にしたもの」と考えると重要な経緯を見落とします。MAGES.は、2011年のXbox 360版で追加・調整されたシナリオを今回も採用すると明記し、同時に3Dモデル化されていたキャラクター表現を2Dへ戻し、オープニング映像を新たに2Dで制作したと説明しています。つまり比較の軸は、物語の系譜と見た目の復元が別方向に動いたことです。

シナリオとグラフィックを更新したリマスターEver17 -the out of infinity-比較 18 項目最終更新:2026-10-05
この記事の結論

最大の注意点は、2025年版のシナリオが2002年の初出内容へ完全に戻ったわけではなく、2011年版で追加・調整されたシナリオを採用していることです。一方、キャラクターの見た目は2011年版の3D化から原作同様の2Dへ戻し、オープニングも2Dで新制作。したがって「原作シナリオ+原作絵の完全復刻」ではなく、後年のシナリオと原作寄りの視覚表現を組み合わせたリマスターとして捉えるのが正確です。

比較テーマEver17 -the out of infinity-
対象版3 世代
比較項目18 項目
記事の分類シナリオとグラフィックを更新したリマスター

目次

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比較する版と系譜

比較する各版の位置づけを整理

比較の起点

2002年|KIDより発売された「Infinity」シリーズ第2作。海中テーマパークLeMUの事故に巻き込まれた二人の主人公の視点から進行する。

系譜上の中間版

2011年末|Xbox 360版のリメイク。MAGES.の2025年版公式説明によれば、この版で追加・調整されたシナリオが後のリマスターにも採用された。

比較対象の後発版

2025年3月6日|Nintendo Switch、PlayStation 4、Steam向け「Ever 17 - The Out of Infinity」。2Dキャラクター表現と新規2Dオープニングを採用。

この比較から見えること

項目を並べるだけでなく、変更の意味を独自に整理

2025年版の筋書きは2002年版へ完全には戻っていない

MAGES.は、2025年版が2011年末のXbox 360版リメイクで追加・調整したシナリオを採用すると説明しています。このため、発売当初の2002年版と同じ筋書きをそのまま収録した復刻版と紹介するのは誤りです。物語の差を読む際は、2002年の初出、2011年のシナリオ追加・調整、2025年のリマスターという三段階を区別すると、どの版の文章や展開を比較しているのかが明瞭になります。

3D化された人物表現を2Dへ戻した理由

MAGES.の説明では、2011年版で3DCGになったキャラクターを、2025年版ではオリジナル版同様の2D表現へ戻しています。これは単純な高精細化とは異なる判断です。海中施設の背景や人物立ち絵を、当時のビジュアル記号に近い形で見せ直す一方、公式はシナリオ側では2011年版の追加・調整分を残すとしています。視覚面の原作回帰とシナリオ面の後年版継承が同居することが、本作固有の比較点です。

オープニング映像は2Dで新たに制作

リマスターではオープニングムービーも2D版として新たに作成されたとMAGES.が案内しています。既存の映像を単に拡大したという説明ではありません。キャラクター表現を2Dへ戻した方針と合わせ、タイトルの第一印象を原作側の画風に寄せる更新です。ただし、公式ページは映像の制作工程や解像度を詳述していないため、制作技術や画質差を数値で断定せず、発表された「新たに作成」という範囲にとどめます。

二人の主人公を選ぶ構成が物語の読み解き方を作る

公式紹介では、プレイヤーは事故に巻き込まれた二人の主人公のどちらかを選んで開始します。片方は海中テーマパークLeMUを訪れた大学生・倉成武、もう片方は記憶を失った少年です。視点を切り替えて断片を集める構造が、単一主人公の一本道ではない本作の読み味につながります。比較では「登場人物が多い」という表面的な説明より、視点選択が物語の情報開示に関係する点を中心に置きました。

LeMUの事故と170時間17分という制限

2025年版の公式ストーリー紹介は、海中テーマパークLeMUでの事故、施設が水圧で崩壊するまでの時間として「約170時間17分」を示しています。閉鎖空間の危機と謎解きが物語の舞台装置になり、登場人物の会話や探索に時間的な切迫感を与えます。後年版の物語を比較する場合も、この設定は単なる背景説明ではなく、複数視点を追って真相へ近づく読み進め方の前提として扱うべきです。

2011年版由来の衣装も視覚上の折衷を示す

MAGES.は、2011年版で追加された新衣装を着た小町つぐみを例に挙げています。人物表現を2Dへ戻した一方、後年版で加わった要素の一部は残されています。そのため2025年版の画面を、2002年当時の素材だけで構成した完全な復刻と捉えるのは適切ではありません。全体の作りは「古い版へ戻す」一方向ではなく、原作の2D表現と後年版で形成された内容を組み合わせた編集です。

発売形態と機種が変わっても、作品の比較軸はシナリオと絵

公式商品情報は2025年3月6日にNintendo Switch、PlayStation 4、Steamで発売したと記載し、SwitchではEver17/Never7のパッケージ版も案内しています。2002年の初出以降、複数の機種へ展開した作品が現行機で遊べるようになった点は利便性の差です。ただし対応機種が増えたことだけで内容の優劣は決まりません。本作では、対応機種とともに2011年シナリオの継承、2D人物表現、新規オープニングを確認するのが重要です。

結論:原作の絵へ近づけながら、物語は2011年版の流れを継ぐ

2002年版の出発点を基準にするなら、2025年版はシナリオまで完全に同じ形へ戻した復刻ではありません。2011年版の追加・調整シナリオを採用しつつ、人物表現は2Dへ戻し、オープニングを新たに2D制作した版です。物語の系譜を追いたい人には三つの時点を並べる比較が向き、初めて読む人にはLeMUの謎と二人の視点を現行機で体験できる入口になります。何を「原作らしさ」と見るかで評価が分かれる作品です。

公開資料画像|8点

画像の版と出典を分けて表示

出典ページに掲載された公開資料の参考画像を8点整理しています。原作側・後発版側の同一場面を保証するペア画像ではなく、同一機種・同一撮影条件の画質テストでもありません。版の対応や変更点は、本文と各出典ページを優先して確認してください。

仕様比較|18項目

各版の違いを項目ごとに一覧で確認

比較表では各版の仕様を並べ、プレイ体験に関わる違いを本文で解説しています。項目の前提や例外は、あわせて掲載した参照先もご確認ください。

スマートフォンでは表を左右にスクロールできます。

比較項目原作側後発版側判定
初出・発売年2002年、KIDより「Infinity」シリーズ第2作として発売2025年3月6日、MAGES.より発売23年後のリマスター
2025年版の直接の基礎2002年の初出作MAGES.は2011年版リメイクで追加・調整されたシナリオを採用と説明初出シナリオの完全復刻ではない
物語の舞台海中テーマパークLeMUで事故に遭い、施設に閉じ込められる同じLeMUと事故を中心にした物語を収録物語の核を継承
主人公視点二人の主人公の一人を選んで開始公式紹介は倉成武と記憶を失った少年の二視点を案内複数視点構成
物語の時間制限LeMUが崩壊するまで約170時間17分という設定公式ストーリー紹介にも約170時間17分を掲載切迫した舞台設定を維持
キャラクター表現2Dキャラクター表現2011年版で3D化した人物をオリジナル同様の2Dへ戻す見た目は原作寄りに回帰
オープニング映像初出版のオープニング2D版オープニングを新たに制作映像素材を新制作
2011年版由来の衣装当時の衣装構成2011年版で追加された衣装を着た小町つぐみを公式が紹介原作素材だけに限定されない
シナリオの変更範囲2002年初出の内容が基準2011年版の追加・調整済みシナリオを採用後年のシナリオを継承
ジャンルSFサスペンスのアドベンチャー公式商品情報でもアドベンチャーゲーム物語を読む遊びを維持
発売機種初出後、複数機種へ展開した作品Nintendo Switch、PlayStation 4、Steam現行機・PCで再展開
国内発売形態当時の機種別発売各機種ダウンロード版、Switch向けEver17/Never7 Double Pack二作セットの選択肢を用意
商品名の表記Ever17 -the out of infinity-Ever 17 - The Out of Infinity英語表記の空白・大文字小文字が異なる
音・演出の数値仕様今回参照した商品紹介では数値比較なし公式説明は音響の数値仕様を掲げていない音質向上を数値で断定しない
追加物語2002年版の物語構成公式説明で強調されるのは2011年版シナリオの採用と画面更新新規ルート追加とは説明されていない
表現の方向性初出時の2D人物表現2D人物と新規2Dオープニングを採用視覚面は初出作へ寄せる
誰に向くか2002年時点の構成を基準に系譜を追いたい人後年のシナリオ更新と2D表現の折衷版を読みたい人物語系譜の好みで選ぶ
比較の結論初出作の基準となる物語・画面2011年シナリオ+原作寄り2D表現+現行機対応完全復刻ではなく複数版の要素を統合

どの版が向くか

優劣ではなく、重視する体験で選ぶ

旧版を基準にしたい人

2002年の初出作を基準に、二人の主人公と海中テーマパークLeMUを巡る原作の構成を知りたい人。

後発版の変更を見たい人

2011年版の追加・調整シナリオを読みつつ、人物を2Dで見せる2025年版を現行機で遊びたい人。

出典・確認資料

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公開資料画像の出典

資料画像 1|Ever17 -the out of infinity-

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資料画像 5|Ever17 - The Out of Infinity(2025リマスター)

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仕様・歴史の確認資料

出典資料は作品情報や仕様を確認するための参照先です。資料に記載されたURLの公開状態は変わる場合があります。

Ever 17 - The Out of Infinity 公式サイト|MAGES.

game.mages.co.jp|2002年の初出、2011年版で追加・調整されたシナリオの採用、3D人物表現から2Dへの回帰、新規2Dオープニング、二人の主人公とLeMUの物語を確認。

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「Infinity」シリーズリマスター公式サイト|MAGES.

game.mages.co.jp|2025年3月6日発売、Switch/PS4/Steamの対応、パッケージ版の収録作品と価格情報を確認。

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Xbox 360版『Ever17』公式サイト|MAGES.

game.mages.co.jp|2011年のXbox 360版がリメイクとして追加要素を収録した経緯を補助的に確認。

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本記事の比較・考察は掲載した資料をもとに編集しています。仕様は地域や配信形態、更新時期によって異なる場合があります(2026年10月5日時点)。