1997年|POSTAL → 2016年5月|POSTAL Redux(PC版)|POSTAL

POSTAL(1997)→ POSTAL Redux(2016)

『POSTAL Redux』は初代の画面を高解像度にしただけの移植ではありません。公式FAQによれば、Unreal Engine 4でコードと素材を一から作り、初代から引き継いだのは台詞の台本と一部の効果音です。見下ろし型の撃ち合いとキャンペーンの骨格を保ちながら、操作、敵AI、武器、結末、遊び方を組み直しています。

リメイクPOSTAL比較 18 項目最終更新:2026-10-04
この記事の結論

両作のつながりは、初代の不穏な街とアイソメトリック視点を残したことにあります。大きな差は、Reduxが照準と移動を分ける現代的な操作を軸に戦闘を再設計し、スコアアタックのRampageを加えたうえ、発売後にCo-op、旧作追加面、Deathmatchを段階的に広げた点です。初代の発売時体験を知りたいのか、再制作された遊びと追加モードを望むのかで選び方が変わります。

比較テーマPOSTAL
対象版2 世代
比較項目18 項目
記事の分類リメイク

目次

確認したい差分へ移動できます

比較する版と系譜

比較する各版の位置づけを整理

比較の起点

1997年|POSTAL(初代発売時)

比較対象の後発版

2016年5月|POSTAL Redux(PC版発売時。追加要素は後日更新分を区別)

この比較から見えること

項目を並べるだけでなく、変更の意味を独自に整理

Reduxは高解像度化だけでなく再制作

公式FAQは、ReduxをUnreal Engine 4で一から作り、初代から再利用したのは台詞の台本と一部効果音だけだと説明しています。高解像度の絵に置き換えた単純な移植ではなく、操作、敵AI、武器、面構成、エンディングまで手を入れた再制作です。一方、視点や初代の街を進むキャンペーンを残したため、別作品の新作というより、同じ題材を現代的な操作と戦闘に組み立て直した版と見るのが適切です。

視点はつながり、狙い方は変わる

どちらもアイソメトリック視点の撃ち合いですが、Reduxでは移動と照準を独立させるツインスティック操作を中心に据えています。敵へ照準を向けたまま距離を取る、または進路を変える操作がしやすくなり、敵の集団をどう抜けるかという判断のテンポも変わります。ただし「初代はツインスティック非対応」と一括りにはできません。公式の初代ページはSteam版に2015年の追加を記録しているため、ここでは1997年発売時の初代と後年の配信版を分けています。

映像と音は印象を保ちながら作り直す

初代の公式紹介は手描き背景を特徴に挙げ、Reduxは高解像度向けに再構成したビジュアルと、リマスターした音楽・音・台詞を掲げています。見やすさだけでなく、背景やキャラクター素材そのものが新しくなった再制作です。一方で、台詞の台本と一部の効果音は再利用されたと開発FAQが明記しています。雰囲気を継承するための連続性と、画面・音の作り直しが同時にあるため、「音声も全て新録」といった断定は避け、音響全体を更新した作品として捉えるのが正確です。

キャンペーンを核に旧作の面を後から束ねる

初代の発売時キャンペーンは公式紹介で16面とエンディング面、ReduxはCarnivalを含む17面として案内されています。Reduxは別の新キャンペーンへ置き換えたのではなく、初代の進行を土台に新しい面や調整を加えています。さらに2016年9月の更新で、1998年のSpecial Deliveryから4面、日本限定Super POSTALからTokyoとOsakaを追加。これらは発売時の同梱範囲ではなく、後日更新で広がった内容です。全体を23面のExcess Postageとして遊べる構成と、Redux発売時の17面を混同しないことが大切です。

Rampageはステージの使い方を変える

Rampageは面をただ高解像度で再走する機能ではありません。敵を倒すと得点が入り、短い間隔で連続撃破すれば倍率が伸び、速さや倒し方の工夫も評価されます。敵やアイテムの配置が異なる改変面を、連鎖を切らさず進むルートとして読み替えるモードです。初代のキャンペーンが面を一つずつ攻略する体験だとすれば、Rampageは同じ街区を効率よく、変化をつけて制圧することに焦点を移しています。

Co-opとDeathmatchは別々の更新で加わった

Co-opは2016年8月の2.0更新で加わり、最大4人でキャンペーンを進め、参加者が足りない場合はClown Botsを加えられます。Deathmatchはそれとは別に、Steam版4.0更新で追加され、開発告知は最大8人・9マップとしています。前者はキャンペーンを共同で進める遊び、後者は得点を競う対戦です。両方をReduxの特徴として紹介する場合も、発売日に全機能が揃っていたかのように書かず、オンライン機能の説明は該当する配信版の情報に限る必要があります。

調整版は初代と同じ難度・手触りではない

Reduxは既存武器を再調整し、敵AIやステージにも変更を加え、キャンペーンの新しい結末を用意しています。したがって、同じ場所や敵が登場しても、初代の攻略手順をそのまま再現する移植ではありません。その一方、2016年9月の更新では旧作風のTank Controlsも追加されました。操作の懐かしさを選べることと、敵・武器・面の設計まで初代どおりであることは別です。Reduxを「原作完全再現」と評価するより、旧作を参照しつつ戦闘を再調整したリメイクと説明する方が実態に合います。

初代の記録を辿るか、再設計とモードを遊ぶか

1997年版は、後年の調整が加わる前の初代を知りたい人や、手描き背景を含む当時の作りを見たい人に意味があります。ただし、いま配信される初代版にも2013年の音質改善や2015年の操作追加があるため、実機・当時のビルドと同じ状態だとは限りません。Reduxは再制作された映像・音・操作に加えてRampageを備え、更新後の版では追加面やCo-op、Deathmatchも選べます。選択の軸は単純な画質の優劣ではなく、初代の来歴と当時の設計を追うか、再設計された戦闘と追加された遊び方を重視するかです。

公開資料画像|8点

出典と画像の種類を分けて表示

各画像は版ごとの画面例です。同一場面・同一機種・同一撮影条件を揃えた画質テストではありません。差の断定ではなく、出典画像の表示例としてご覧ください。

仕様比較|18項目

各版の違いを項目ごとに一覧で確認

比較表では各版の仕様を並べ、プレイ体験に関わる違いを本文で解説しています。項目の前提や例外は、あわせて掲載した参照先もご確認ください。

スマートフォンでは表を左右にスクロールできます。

比較項目原作側後発版側判定
作品の位置付け1997年発売の初代。Robotronに影響を受けたアイソメトリックシューターUnreal Engine 4でコードと素材を一から制作した高解像度リメイク再制作
発売時期と対象1997年の初代『POSTAL』2016年5月発売の『POSTAL Redux』PC版。以降の更新内容は発売時点と区別約19年後の再構成
基本視点と戦闘アイソメトリック視点で敵と対峙し、街区を進む視点と撃ち合いの骨格を保ちつつ、ツインスティックを軸に操作・戦闘を調整核を継承し操作を再設計
コード・素材RSPiXエンジンで制作されたオリジナル版Unreal Engine 4で新規制作。公式FAQでは台詞台本と一部効果音以外を再利用していないと説明HD移植ではない
画面表現手描き背景を使った当時のアイソメトリック表現高解像度向けに再構成した画面と新しい素材で、元の画風・構図を意識描画素材を再制作
操作方式1997年発売時の入力設計。現行Steam版には2015年にツインスティック操作が追加済み発売時から新しいツインスティック方式を採用。後日の3.0更新では旧作風Tank Controlsも選択可能に発売時と現行配信版を区別
音楽・音・台詞1997年版の音響。Steam版は2013年の配信時に音質改善を受けた音楽・効果音・台詞をリマスター。台詞台本と一部効果音は引き継ぎ素材を選んで刷新
初期キャンペーンの規模公式紹介では16面とエンディング面を掲載公式紹介ではCarnivalを含む17面のキャンペーンとして掲載面数の数え方を含め再編
新規ステージ初代発売時のキャンペーンにはCarnivalなしRedux用の新規面The Carnivalを追加新規面
追加シナリオの収録Special Deliveryは1998年の拡張。Super POSTALのTokyo・Osakaは日本限定版の面2016年9月の3.0更新で計6面を追加し、後には本編と合わせ23面のExcess Postageとして案内発売後に旧作追加面を統合
武器公式紹介は9種を掲載10種を掲載。新武器Revolverの追加と既存武器の再調整を実施追加とバランス調整
敵とAI歩兵、重火器兵、ダチョウなどを相手にする敵AIを改善し、配置やレベル構成も一部調整遭遇を再調整
キャンペーンの結末初代のキャンペーン終幕キャンペーンに新しいエンディングを用意。各モードにも別の結末を追加したと開発FAQが説明結末を再構成
Rampage同名のスコアアタックモードはなし連続キル、速さ、倒し方の工夫を得点化する専用モード。改変したキャンペーン面を使用新しい単独プレイ
協力プレイ1997年版にReduxのオンライン協力キャンペーンはなし2016年8月更新で追加。オンライン最大4人でキャンペーンを進み、AI仲間も選択可能発売後のオンライン追加
Deathmatch初代発売時の対戦モードではないSteam版4.0更新で追加。開発告知では最大8人、9マップ発売後の対戦追加
追加面の遊び方各追加面は当初、対応する旧作・拡張の収録範囲で提供Reduxの追加6面は、更新告知でシングル、Rampage、Co-opへの対応を明記複数モードへ展開
機種・機能の読み方発売当時の初代と、後年に操作・音質を更新された配信版は同一状態ではないSteam版のFAQには64-bit要件があり、オンライン機能はSteam等の該当製品情報で確認できる範囲に限定版・機種ごとに確認

どの版が向くか

優劣ではなく、重視する体験で選ぶ

旧版を基準にしたい人

1997年当時のアイソメトリックシューターの作りや、後年の再設計が加わる前の初代を確かめたい人に向きます。現在配信されている初代版には後年の操作・音質更新が含まれる場合があるため、発売当時と同一の実行環境とは限りません。

後発版の変更を見たい人

高解像度に再構成された画面・音、ツインスティック操作、調整された戦闘に加え、スコアアタックやオンライン協力など複数の遊び方を求める人に向きます。追加面やDeathmatchは発売後の更新で加わった要素です。

出典・確認資料

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公開資料画像の出典

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資料画像 4|Postal

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資料画像 5|Postal Redux

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資料画像 6|Postal Redux

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資料画像 7|Postal Redux

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資料画像 8|Postal Redux

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仕様・歴史の確認資料

出典資料は作品情報や仕様を確認するための参照先です。資料に記載されたURLの公開状態は変わる場合があります。

POSTAL|Running With Scissors

runningwithscissors.com|初代の1997年発売、アイソメトリックシューター、手描き背景、16面とエンディング面、9種の武器を確認。Super POSTALが日本限定の2面を持つこと、Special Deliveryが1998年の拡張であることも区別。現行の初代Steam版には2015年にツインスティック操作が追加され、2013年のSteam配信時には新ハード対応と音質改善が行われたという後年の更新履歴も確認。

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POSTAL Redux|Running With Scissors

runningwithscissors.com|Reduxの2016年5月20日発売、Unreal Engine 4、Windows/Linux/Switch/PlayStationの掲載プラットフォーム、再制作された高解像度ビジュアルと音楽・音・台詞、改良されたゲームプレイを確認。17面のキャンペーンとCarnival、10武器とRevolver、Rampage、最大4人Co-op、最大8人Deathmatch、Special DeliveryとSuper POSTALを含む23面構成を照合。公式ページの開発履歴から、Co-opは2016年8月、追加面は同年9月、Deathmatchは年末の更新で加わったことを確認。

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The Original POSTAL Has Been Made Open Source|Running With Scissors

runningwithscissors.com|初代を1997年のRobotronに影響を受けたアイソメトリックシューターと説明。Reduxを初代の現代的リメイクとして一から再構築し、古くなった設計を手直しした作品とする公式の位置付け、および日本限定版の旧コンテンツをReduxで初めて西側に持ち込んだ点を確認。

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POSTAL Redux on Steam|Steam

store.steampowered.com|PC版の2016年5月20日発売と、初代の最初の冒険を高解像度の画面、リマスターされた音楽・音・台詞、現代化したゲームプレイで再制作したという説明を確認。オンラインCo-opとDeathmatch、Rampage、17面のキャンペーン、追加6面を含むExcess Postage全23面、10武器の掲載仕様を照合。

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Redux Steam FAQ|Running With Scissors(開発者投稿)

steamcommunity.com|ReduxはUnreal Engine 4で一から制作され、再利用したのは台詞の台本と一部効果音のみという説明を確認。新しいツインスティック操作、Rampage、Carnival、Revolver、武器再調整、レベル調整、改善されたAI、新しいキャンペーンエンディングを確認。Rampageの連続キル倍率・速度・創意工夫の得点設計、オンラインCo-op最大4人とAI補助、Deathmatch最大8人、追加面の各モード対応、Steam PC版の64-bit要件も確認。

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POSTAL Redux 3.0 - New Levels, and More|Running With Scissors(開発者投稿)

steamcommunity.com|2016年9月の3.0更新でSpecial Deliveryの4面とSuper POSTALのTokyo・Osakaを追加し、再描画・再設計したことを確認。これらの面がシングルプレイ、Rampage、オンラインCo-opに対応する点、Nightmare難易度と旧作風のTank Controlsが追加された点も確認。

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POSTAL Redux 2.0 update! (Co-Op and more!)|Steam News / Running With Scissors

store.steampowered.com|2016年8月の2.0更新でCo-opキャンペーンを追加し、最大4人でシングル用より難しい面を協力して進み、オンラインの参加者またはAIのClown Botsを加えられる仕様を確認。ゲームパッド設定、敵・マップ・効果音・メニュー等の調整と修正も確認。

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Patch 4.0 is live! Improved load times, and a new game mode; Deathmatch|Running With Scissors

steamcommunity.com|2016年12月31日のSteam版4.0更新でロード時間を改善し、最大8人・9マップのDeathmatchを追加したと開発元が告知したことを確認。Co-opとDeathmatch双方のテキスト色設定も追加。

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本記事の比較・考察は掲載した資料をもとに編集しています。仕様は地域や配信形態、更新時期によって異なる場合があります(2026年10月4日時点)。